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Author: traveler.hikari
 使用カメラは、キヤノンEOS5と7、HOLGA、FISHEYE、ミニショットカメラです。一眼で撮る写真も好きだし、トイカメで撮る写真も好き。新しいコンデジが欲しいです。最近の日本道草旅の写真は携帯カメラで撮ってます。携帯カメラでいい写真撮れたらおもしろいなぁ。

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フィルム一眼で撮った旅写真と、携帯カメラで撮った散歩写真  −旅をもっと身近に−
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イブラヒムおじさんとコーランの花たち

トルコ・父と子

イブラヒムおじさんとコーランの花たちイブラヒムおじさんとコーランの花たち
(2006/04/28)
オマー・シャリフ、ピエール・ブーランジェ 他

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 トルコ移民の老人とユダヤ人少年の心の絆を描いたドラマ。貧民街で育ったモモは、孤独な老人が営む食料品店で万引きを繰り返していたが…。



 人は居場所を与えられると安心する。自分を受け入れてもらえたと思うと嬉しくなる。イブラヒムおじさんはモモに居場所を与え、一生心に残る安心を与えた。正直、モモが羨ましかった。私もイブラヒムおじさんのような人に出会いたかったな。ラストが少し急ぎ足でまとめてしまった感じだけど、観ていて心が暖かくなる映画だった。

 ・・・と、ここまで書いて、私もイブラヒムおじさんのような人に出会っていたことを思い出した。

 小学2年生の私は家にも学校にも居場所がなく、学校が終わるといつも本屋に行って夕方まで立ち読みをしていた。そこは個人経営の書店で、狭かったけど漫画がたくさんあったから。

 ある日、いつものように本を読もうと手に取ると、書店の主が怖い顔をして近づいてきた。

 怒られる。

 すぐに漫画を元に戻してお店から出ようと背中を向けると店主に声をかけられた。

「待ちなさい」

 恐る恐る振り向くと店主がやはり怖い顔をして立っている。

「いつも来てるね」

 ああ、怒っているんだ。

「ごめんなさい」

 怒られる前に謝ってしまおうと頭を下げた。すると店主は慌ててこう言った。

「いやいや、違うんだよ。謝らなくていいよ。いつも来てるけど何を読んでいるんだい?」

「・・・・・ドラえもん・・・・」

「そうか、ドラえもんが好きなんだね。じゃあ、こっちにおいで」

 そう言って店の奥に歩き出した。
 
 どうしていいのかわからず立ちどまっていると店主は「早く早く」と手招きをした。

「さあ、入って」

 店主に連れられて入った場所は書庫。

 天井まで届く本棚に真新しい漫画本がキレイに整理されていた。

「うわああああ、すごいすごい本がいっぱいある!!」

 興奮した。こんなにたくさん本があるなんて、すごい。

「ここの本を全部読んでいいよ」

「えっ?」

 驚いて聞き返すと店主はニッコリ笑って続けた。

「ここの本を全部読んでいいんだよ。あんなところで立ってないで、座って読めばいい。思いっきり漫画を読めばいいんだよ」

「本当に?本当にいいの?」

「ああ、もちろん。だけど、これは売り物だから汚しちゃダメだよ。キレイに読むんだ」

「うんうん、約束する」

 そう言うと店主は優しく微笑んで頷いていた。

 翌日から毎日その書庫へ通った。思いきり漫画を読めることが嬉しかった。行く場所ができて嬉しかった。ここにいてもいいんだと思える場所ができたことは喜びだった。

 でも、そんな幸せな日々は長くは続かない。遠くに引越しをしてしまい、そこには通うことが出来なくなった。突然の引越しだったので店主に挨拶もできなかった。

 中学生になった頃にその書店に行ってみたがすでに閉店していた。

 あの時はただ漫画を読ませてくれる優しいおじさんとしか思えなかったけど、いま思うとあの人は私に居場所を与えようとしてくれたのかもしれないね。

 子供が毎日友達とも遊ばず、家にも帰らないのはなにか理由があると思ったんだろうね。でも、おじさんは何も聞かず、ただ居場所を与えてくれた。それがとても嬉しかった。

 おじさんには二度と会えないけど、おじさんが与えてくれた居場所のことはずっと忘れない。短い期間だったけど忘れられない。

 私も子供達に居場所を与えられる大人になりたい。

 いつか、いつかそうなりたいな。

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 迷惑コメントが多いので承認後に反映するようにしました。
コメント


大人だけど、居場所が、安らげる、心地いいと思える居場所がなくていいな〜と思いながら読みました。


  • 2008/04/25(金) 10:39:05 |
  • ゆん #-
  • [編集]

暖かい居場所


ヒカリンさん、こんにちは。

>私も子供達に居場所を与えられる大人になりたい。

ほんとにそうですねぇ。

子供の頃は、居場所がないことに不安を感じたり、憤りを感じたりしたものです。
自分の居場所を与えてもらったりして、心のブレが子供の頃ほど大きくなくなった今、今度は「誰かの居場所(安らげる場所)」でありたいという気持ちになってくるから不思議です。

ちなみに、この場所(ヒカリンさんのこのブログ)も、仕事ですさんだ心を癒せる居心地のいい場所です。
いつも素敵な写真とお人柄がにじみ出ているような文章で楽しませてくれてありがとうございます。

・・・と、仕事中にコメントしてみましたw
(上司に見つからないようにしないと・・・・(汗))


ステキなお話ですねぇ。^^
旅先だけでなくて日常にもこういう出会いってあるんだなぁ。
おじさんに会えないのが残念だけれど
きっとどこかの他の街で元気に暮らしてますね。
  • 2008/04/25(金) 11:25:44 |
  • army #-
  • [編集]


この顔文字を使うのに最も適した場所を見つけました。

( ;∀;)リアルイイハナシダナー

ほんとに、映画一本撮れそうないいお話です。
そんなおじさんに自分もなれたらいいな。
 
「イブラヒムおじさん〜」、録っておいたのを
まだ観ていないのです。よし、この週末観る!!
  • 2008/04/26(土) 02:01:33 |
  • えひ山 #-
  • [編集]

コメントありがとうございます


*ゆんさん

 はじめまして、コメントありがとうございます。
 素敵な居場所を作っちゃいましょう。
 またよかったら遊びに来てくださいな。

*たきもとさん

 そう思っていただけるのはうれしいです。
 ありがとうございます☆
 見つからないようにまたコメントください。ww

*armyさん

 そうですねえ。
 思い出してみると、子供のころはけっこう日常でそういう出会いありましたねえ。
 おじさん元気でいるといいな。ウンウン

*えひ山さん
 
 そんなおじさんになって下さいな。
 私もそんなおばさんになりたいし。w

「イブラヒムおじさん」の音楽もよかったですよ〜。オススメ
  • 2008/04/28(月) 11:51:33 |
  • ヒカリン #JalddpaA
  • [編集]


一時でも、子どもの頃に居場所が有ったのは良い思い出ですねー。
僕の小学校の頃は、通学路の途中に有る町立の図書館でした。何時も学校が終わると図書館に寄って、閉館時間になるまで手塚治虫の「火の鳥」や「はだしのゲン」を読んでたな。(´ω`)
それと、ちょっと違うけど小学校の図書室の本。家路までの30分間、本を読みながら帰宅したっけ。
  • 2008/04/30(水) 16:01:07 |
  • maghetto #WGv/JGO2
  • [編集]

コメントありがとうございます


*maghettoさん

 漫画本のある図書館っていいですね〜。
 うちのほうは「漫画日本の歴史」シリーズくらいでした。もちろん全部読んだけど。w
  • 2008/05/01(木) 10:17:00 |
  • ヒカリン #JalddpaA
  • [編集]
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